ローゼンメイデン
トロイメント
ゲームって言うかアニメレビューです。
2005年の秋から2006年の立春にかけて、
たまたま深夜TVをつけてみたらやってた
と言うことで、興味に吸い込まれて見た。
・紹介
現代より58万時間―約66年前、ローゼンと言う人形師が作った人形たちが戦っていた。
ローゼンのメイドたち、ローゼンメイデン・・・その人形と主従を交わした人間(主人)をミーディアムと呼ぶ。
ローゼンは強く美しい人形を得るために、数体の人形を作り、あるゲームをさせた。
アリスゲーム、戦いに勝ち残ったものだけが最も強く美しい人形・アリスとなる・・・。
人形の命・ローザミスティカを奪い合うのが彼女らの使命であり運命。
だが彼女らはそんな事は望んでは居なかった。
それでも再び訪れた運命には逆らえぬ・・・誰がアリスとなるのか。えーっとー、紹介は私が勝手に作りましたw こんな感じです。
で、どこが作ってるかと言うと・・・まぁTBSです。
ゲーム会社みたいに、どこどこーと限定したグループとはまた別の表示をせねばw
中世ヨーロッパのフランス人形と言う感じの第一印象が他人をその世界に引き込ませるだろう。
私は2期の3話目から最後までしか見てないわけだが・・・
以下キャラごとにレビューと言うか感想。ネタバレしまくりです要注意!
・真紅
しんく。ローゼンメイデンシリーズの第5ドール。
金色の長髪にサファイアのような瞳。名前の通り、真っ赤な衣装が印象的。
女王様気質でプライドが高い。薔薇の花びらを生み出すことが出来る。前作のことを知っていればもっと語れるのだろうが・・・
前回のアリスゲームで水銀燈を倒したことをずっと後悔していた。
だが水銀燈が復活しているのを目の当たりにして、もう戦うことを断念する。
自分がしたいのはアリスになることではなくみんなと安らかに暮らしたいがために・・・
運命に抗い、自分の生き方を見つけようとすることこそ真のアリスだっただろう。
決められた生き方などない。そう教えてもらったような気がした。
・雛苺
ひないちご。ピンクの服に、金色の髪を結いだリボン。エメラルドのような瞳。
見た目も精神も子供でわがまま。
言葉の最後に「〜の!」をつける口癖がある。薔薇の幹を操る。前回のアリスゲームで自分本来のローザミスティカを失っていたが、真紅のミーディアムと力で繋がっていたため復活した。
元々はもうアリスゲームに加わることのできないドール。
だから時間が経つにつれ、ネジエネルギーの切れるロボット、人形のように動きがカクカクになっていく。
それまでのミーディアムとの無邪気な笑いが、これから起こる悲劇に対して哀しみ・感動を呼ぶ。
自分のために哀しむ者のために、笑顔で居ようとする雛苺が切なくて。
生あるものには必ず別れが訪れる・・・その寂しさに負けないで。強くなって。
別にそう言っていた訳ではないけれど、私の中ではそう解釈できた。
・翠星石
すいせいせき。庭師の如雨露を使うドール。
緑のドレス、茶色の長髪に、右目が赤、左目が緑と言う可愛い容姿ではあるが意外に毒舌家。
その割りに人見知りは激しい。双子の妹・蒼星石を誰よりも大事にしている。
語源の終わりに「です!」をつける癖があるが、気性故に丁寧か汚いのかわからない。
庭に撒いた水で薔薇の幹を巨大化させることが出来る。可愛い容姿と語尾の丁寧語の割に正反対な性格のギャップがなお面白いが似合っている。
アリスゲームのことを心配する妹・蒼星石を諭そうとして守ろうとした。
けどそれは両方とも叶わなくて・・・
運命なんて関係ありませんです!姉としての命令です、私から離れることは、絶対許しませんです!
って言う叫びが、どれほど何かを大事にしているかがわかる。
何かを守ろうとするものが出来た。彼女にもアリスに値する何かが芽生えたと言って良かっただろう。
・蒼星石
そうせいせき。庭師の鋏を使う。翠星石の妹。
性格的には正反対で真面目。
翠星石とは目の色が逆で、右目が緑、左目が赤。
青い服を着、マジシャンのようなシルクハットを被っている。設定では女の子ではあるが、ほとんど男の子としての設定で作られたといってよいだろう。
一人称も「ボク」っ子だしw
アリスゲームと言う運命について真面目に考える。
自分を生んでくれた父に恩返しするために、あえて運命に抗わずに・・・
でもその鋏は姉を守るため。蒼星石を思う翠星石。そんな姉妹愛が美しかった。
・金糸雀
かなりあ。自称頭脳派の策士。
策に溺れて自滅する事がほとんどで失敗の多いドジっ子。
黄色い服を着、バイオリニストで風を巻き起こす。
ピーチカットと言う妖精を常に側に置いている。
語尾に「〜かしら」と言う口癖がある。普段は、ここまでの5人とのやりとりで、相手が自分をハメようとしてるんじゃないか
と考えすぎて、自分が悲惨な目にあったりと散々。
自分のミーディアムが、ローゼンメイデンのドールズを集めたいと言ったため、
アリスゲームに似た攻撃を開始したこともあった。
それは主人を思う心・・・想いは人を動かすのだ。
その時は強かったのに、実際のアリスゲームになったらローザミスティカを取っても
簡単にやられちゃった辺りが自分の中では「あれ?ι」って感じだったw
・水銀燈
すいぎんとう。前作で真紅に倒されたドール。
セミロングの銀髪に桃色の瞳、白い服の上に黒いドレス。
残虐非道な性格。黒い翼で烏のような羽を飛ばす。かつて真紅に倒されたとき彼女はジャンク扱いされた。
ジャンクでもアリスになれる・・・父に言われた言葉をただただ信じて。
そのためには手段を選ばないこともあった。
だがミーディアムに出会ってからそれが少し変わった。
体の弱いミーディアム。儚き命・・・ジャンクに近い存在・・・自分に似た存在。
彼女を救うために、ローザミスティカを集める。
真紅たちと戦っているときは、アリスになるためと言っていたが、
最後にやられる時の「ごめんねめぐ・・・」って言う言葉が感動した。
誰にも言わなかった心の奥底・・・闇の死神に、光の天使の心が芽生えたのだ。
月の夜にまぶしく光る彼女の少し変わった姿・表情は、ただただ清く美しかった。
この作品の中で、その時一番印象に残ったキャラだった。
・薔薇水晶
ばらすいしょう。ローゼンメイデンの第7ドールと名乗る謎多きドール。
全てのローザミスティカを狙い、アリスを目指す。
白い長髪に薄紫のドレス、金色の瞳に左の眼帯が印象的。
物体を結晶化させることができる。唯一の父を喜ばすため、自分がアリスになると色々画策する。
はっきり言って金糸雀より頭が良い(ぉ
真紅たちをアリスゲームに参加させるように、また水銀燈にローザミスティカを争わせるように画策する。
そして、最後の戦いに勝ちアリスとなるが・・・偽りに真実は荷が重すぎた。
最強になってもその存在は儚く虚しかった・・・。
・シナリオ
ここでは語ってないけど、主人公がヒッキーで人生をやり直すために彼女らが存在する
ってのがあって、そこで人はどうするべきかみたいなのが伝えたがってるような気がする。
また、彼女らのアリスに対する想いと自分の想い。
短いにも関わらずかなり濃く描かれていると思う。
・CG
まぁアニメなわけなんですが、ボケのところは時間がなかったのか仕様か落書きみたいな時がw
でも最初の「ご覧のスポンサーは〜」のときは色使いがかなり綺麗。
またOPでも色は特殊な色彩で、他に類を見ない特徴がある。
デザインに関しては正にプロ並み。
アニメ中でも、座った姿勢や瞳の描き方が、人形を意識しているなと感心。
・音楽
中世ヨーロッパ・フランスをイメージしたのか、『Harp-sichord』を中心とした
軽快な音楽が目立つ。より一層雰囲気を醸し出してくれ、想像しやすい。
またED『光の螺旋律』は心癒されるほどに気持ちの良い曲。
「夢の終わり・・・ただ・・・君だけを・・・謳う・・・」
・システム
・・・システムと言われてもw アニメですからw
でも今度『Rozen Maiden Duellwalzer(ドゥエルヴァルツァ) 』
と言う名前で、PS2で3月よりゲーム発売予定。
・総評
このアニメは1期も2期もたった12話しかなかった訳だが、監督さんの伝えたがっている気持ちが感じられる。
短くても容赦ないストーリーと描写がとても魅力的。
元は漫画だが、ゲームも出る。期待濃厚だ。
ちょっと斬新なストーリーをお求めの方にはオススメだと思う。