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========================================= 校長先生のお話 =========================================

【背景:グラウンド】

今日は朝礼で校長先生の話がある。常識と非常識の話だ。
最近のマナーの話から展開されていった。

校長「自分の中にある、他との違いをウリにしていってください」


校長「打ち合いという服の重ねの話で、メンズは着物用語では右前、洋服では左前でした」
校長「右手側に前端があるので右前でしたが、外国を取り入れるうちに」
校長「洋服が多くなったので言い方が変わったのです」
校長「世代が変わると常識が変わるのです」

校長「このことを知らない古い人を、若い人たちがカバーできるようになってほしい」
校長「常識とは、誰もが常に同じ認識をする知識」
校長「だけど全人類とは限らないし、どの時代でもとは言えないし、同じとは限らない」
校長「Time、Place、Occarionで変化するものです」


校長「モーニングコートは朝〜昼の例服で、ネクタイをするのでブラックタイといい」
校長「蒸尾服は夕方〜夜の賞の時の礼服で、ネクタイをしないのでホワイトタイという」
校長「タキシードは準礼服でリボンをする。フォーマルの常識です」
校長「考えてみるとおかしな常識、間違った常識がたくさんあります」

校長「自分の限られた世界での共通認識を人は『一般常識』と考えがちになる」
校長「常識にはそれなりの真理がある。常識の中の真理の見極めが重要です!」
校長「常識は踏まえるもので、従うものじゃない」
校長「常識にとらわれると新しいものは生まれない」


校長「一番になろうとすると敵がいます」
校長「発想の転換は、従来の常識を捨てること。エゴとは自己主張のことです」
校長「他を意識したものは、利己主義と本質的に違います。頑張るということは頑固に我を張ること」
校長「目的・思想・価値観があって成立する。価値観が明確だと拳弾力が出ます」

校長「選択肢を持っていないことになる」
校長「迷うことと自分で決断できないこととは本質的に違います」
校長「起承転結はことを始め常識を知り、引き継ぎ、改め変え、新しい常識の定着であり」
校長「守破離は学び守り、再評価・疑問し、離れて考えること。常識にとらわれないでください!」


校長「だから、常識を知りつつ、自分でそこから抜け出した何かを大切にしていってください」


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【教室】

校長先生の話は興味深かった。
"常識を外して考える"という文章自体が、常識を理解してから行われるものだとわたしは思ってる。
守破離が正にそうだ。
常識がない状態でそれを知った場合、常識を知ることを拒むかもしれない。
よく怒られるけど、これでいいんだと変に頑固になるのかもしれない。


話が面白くなってきたのは後半で、話が起承転結の流れのようだった。
以前、クラスの子と常識について話題になった時は最終的に、それは押し付けたらエゴかもと。
そう結論づいたことがあった。
押しつけるのはエゴだけど・・・。
大多数の人間がどう想うものなのかを悟らせることをエゴというかは微妙だとわたしは考えた。
普通とは何をもってして普通とするかはわからないもの。
普通ではないとはどういうことなのか。
マナーに異常は必要ない。
物を生産することに関しては、異常な物があっても、少数派に需要があるかもしれないので面白いとわたしは思う。

今回が校長先生の最後の話なのが残念だ。引退してしまうらしい。
もっと、先生と生徒が自由に話し合い易い場を作っても良いのかな、とわたしは思った。

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全然関係ないけど、ふと思った。
校長先生のような時代に生まれた人たちは、たくさん遊んだんだろうか?
今の時代に生まれた人は、おそらく遊ぶと言うことを覚えてしまったと思う。
今は人の能力が低下してしまったと嘆く人も居る。
確かに能力の低下は嘆かわしいかもしれない。
逆に言えば能力が高いと言うことはそれだけ努力をする必要があったということで。
それだけ苦労するほど色々と不便であったのだ。

それを考えると、能力の低下は人間が苦労しなくても住みやすくなった結果だ。
そういうある意味、楽を得たことは良いことであると思う。
人の能力が低下したと言うことは人の暮らしが楽になったと言う証。
これはむしろ人間が望んでいたものだ。能力の低下が起こるのは必然だった。
それを考えなかっただけ。高い位置に居続けると言うことは難しいことなんだ。
お金持ちで楽をしていても、税金で取られていくし、金持ちでい続けることはきっと難しいのだ。
もし楽をしつつ高位置に居続けようとするなら、今よりも暮らしが苦難になるだろう。

厳しい人は、それができなかったらその程度の人間だということで済ませてしまうかもしれない。
その程度の人間にさせるかどうかの鍵を握っているのは周りの人だ。
別にこれは甘くしてほしい意味で言っているのではない。
やがて自分がその立場になったときのことを考えてのことだ。


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次の授業のため、別の教室へ移動していた。

未夢「あっ」

夏希「おう」

夏希ちゃんとすれ違った。

夏希「未夢ちゃん、最近部活覗いてくれないのね」

未夢「えっと…」

夏希「あっはは。冗談だよ。それが未夢ちゃんの選択だもんね」

未夢「う〜ん、ごめんね〜」

夏希「いいってことよ。…うん?」

わたしの隣の烈くんを見て、夏希ちゃんは首を傾げた。

夏希「なに?未夢ちゃん、新しいボーイフレンド?」

烈くんが目を丸くした。

未夢「違うよっ」

たまたまさっきまで雑談をしていたので、隣だったのだ。

夏希「っていうか、見ない顔ね。そんな子居たっけ?」

未夢「最近転校してきたんだよ。うちのクラスの烈くん」

烈「えっと、どうも」

夏希「ふーん」

夏希ちゃんは烈くんを訝しそうに見ていた。

未夢「何か聞きたいことでもあるの?」

夏希「うーん…じゃあ、何歳?」

未夢「え?」

そこ?

烈「えっと、では・・・47歳です」

【烈(´Д`lll】

烈「自分で言ってみて引いた。まぁさっき言ったよりは若いはずだけど脳みそはアルツハイマー」

ツッコむより早く自分でツッコんでいた。

夏希「ぇ!そぅだったの!?」

未夢「普通に信じるな!」

夏希「ぇ。ほんとは何年??」

【烈(´ー`)y~~~】

烈「まぁまぁ、年のことなどもうどうでもよいではないか。誰にも触れられたくないことはあるものなのじゃよ」

【夏希(´・ω・`)】

夏希「は−ぃ」

烈「まぁ言えないほどでもないけど・・・やはり色々年頃的に言いにくいことも増えてきて」

未夢「うちらの年で…???」

烈「女の人の気持ちがわかる。6歳くらいごまかしたいわ。やべ、女っ気があるんかい私は・・・」

夏希「あははっ。ぇ、烈くんって声高いね」

烈「え、そう?つか、昔は女の子によく間違われたっけ・・・口調は変わったと思うけど」

夏希「女の子・・・?」

烈「まぁ武乃邑さんとかこんな口調だけどね」

【夏希(´・ω・`;A)w】

夏希「ちゃんと男の子だったか」

【ヾ(´Д`;●)】

夏希「すいません」

なんか、女の子だと思ってたんかい。
最初にボーイフレンドだってツッコんでた気がしたけど。

未夢「え、っていうか、学校で男装とかしないでしょっ…」

烈「いや別に気にしてないよ。つか今私さりげに武乃邑さんに失礼なこと言ったような」

夏希「武乃邑さん?」

烈「いや独り言です気にしないでくださいスミマセン」

夏希「はぃ」
夏希「じゃぁあたしそろそろいくね」

未夢「また〜」

夏希「はーぃ!」

【夏希(^−^)】

夏希「西遠寺くんによろしくね〜!また時間があったら話そう!」

未夢「何故彷徨…」

遅れて彷徨が来た。

彷徨「…うん?どうした?」

未夢「えっと、なんでもない…」

彷徨「変なヤツ…」



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昼休み・・・

烈「今日はとうとう食堂のおばちゃんに言ってしまいましたよー」

烈「客にお盆を出すときは、盥(たらい)をぐるぐる回さないで!」
烈「あと、お茶とか一々お盆に乗せなくてもいいから!って」

未夢「えー。親切にしてくれてるのに」

烈「言ってみて結構厳しめな感じがするよね。私が言われたら凹みながらキレるけど」
烈「でもね。これはどちらかと言うとこれは当たり前のことなんだよっ」
烈「だって、他の人は普通にぐるぐる回したりしないし、勝手にお茶をお盆に乗せたりしないし」

烈「どうでも良すぎて注意する人もいないだろうし」
烈「とするとこの人はこれが良いと思って誰にも何も言われず直らないんだなぁって」
烈「そう思ったらちょっと可愛そうに思えちゃって」

零「なんでだよ・・・」

烈「別にだから言ったわけじゃないんだけどね」
烈「普通に気に触ったので!色々と気になってたんだよね、前から何回もそうで直ってないし」
烈「まるでダメな自分を見てるみたいで。要らないことに気が行くの」

未夢「うーん」

烈「謝り方が、適当じゃないけどとりあえず謝ってるって言う心から反省してなさそうだったし」
烈「多分次も直ってないんじゃないかと思う。その時はもう少し厳しめに言おうかなぁ・・・」
烈「別に嫌な客とか演じたりしてるわけじゃないんだけどね」
烈「だって客の私が普通に気にするんだもの」
烈「今から食べるのにぐるぐる回すなよと」
烈「大体出すときに向きぐらい整理しておくのが普通だと思うし」

零「郷に入っては郷に従え。そっとしておいてやれよ」

烈「まぁ友達同士でやってるならともかく」
烈「ボケってのは真面目なときにやられるとイライラするだけだね」

未夢「いや、食堂のおばちゃんはお笑いでボケてるわけじゃないのでは」

【烈(;´〜`)】

烈「多分授業では、真面目な時に私が色々わからなくて先生には迷惑かけちゃってるんだろうけど」



前にわたしの思いやりが変な方向だと思ったけど、なんて言うか、結局は偏見と言うか。

わたしは相手の立場でものを考えたりする。
自分、主観。相手、対称。事情を知る第3者、客観。事情を知らない第4者、楽観?

わたしは相手の立場だったらこうする、と言う考えを示すけど。
『わたしが』逆の立場だったときのことしか考えてない。
結局は主観で自分勝手だって言うことなんだ。
俗に言う、あなたはいいかもしれないが、他の人はいいかわからない、っていうことだ。
わたしの思いやりってのはただの自分勝手だったんだなぁって気付かされちゃったことがある。
もしかしたら、烈くんのもそれかもしれない。

なんだか、常識と偏見がよくわからなくなってきちゃった。やばい。
校長先生の話聞いてから、多分考えすぎなんだろなーと思う。
一般人の直感がどれほど正しいかは誰にもわからないとは思うけど。
やっぱり物事は多数決で判断されるのものだと思うし。
少数派は泣き寝入りだ。

あと、自分が否定されたら嫌だから何でも受け入れるってのもあるかも。
なんか間違ってると言うかズレてると言われそうな気がするけど。
自分ではそう思ってないので、まぁなんだかよくわからない。
こう言うところが、良くなく悪くなくと言う、わたしがおかしいと言われる真髄かな。
烏って黒いよね?と聞かれてるのに、鳩ですか?と返事してるようなそんなノリ。

まぁ、納得できなくてもみんながそう言うなら付いていく、ってのは、一番無難みたいだ。
ある意味マンネリ化や、成長しないとか面白くないとかあるかもしれないけど・・・。
そんなのは求められてないのかもしれない。


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帰りの時間になった。

烈「お酒でも飲みに行こうよ、私あんま飲めないけどさ」

零「飲めても飲めなくても飲んじゃいけないんだぞ」

烈「そんな飲め飲め推奨しなくても」

零「略すな!」

未夢「烈くんたちいつもそんな感じの会話なの?」

零「こいつの頭が馬鹿すぎるんだ」

未夢「それについていける零くんもすごいね」

烈「今さりげに酷い事言いませんでしたか?」

未夢「あ、ごめん、そんなつもりじゃ・・・」

烈「う・・・うう・・・」

零「うざいからあっちで泣いてろよ」

烈「・・・」
烈「う・・・ううう・・・」

未夢「いや、別に言うとおりにしなくても」

零「あいつなんか放っておいて帰ろうぜ」

未夢「いや、家一緒じゃない」

零「いいって、あ・・・」

未夢「ほら烈くん、一緒に帰ろう」

烈「シクシクシク・・・」
烈「シク・・・」
烈「・・・」
烈「はーい!」

未夢「ごめん、やっぱそこで泣いてて下さい」

烈「ごめんなさい、ウソです、ぜひ一緒に帰らせてください」

零「仕方のないやつだ・・・」

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【背景:廊下】

教室を出ると、惠ちゃんと鉢合わせした。

惠「おぅ」

未夢「惠ちゃん。一緒に帰る?」

惠「おう!」

【ブラックアウト】

【背景:廊下】


惠「そういや、紅瀬って、前学校何処だった?」

烈「平尾小学校」

惠「お前の最終学歴は小学校かぁーーー!!!」
惠「まだ義務終わってないし、もっぱら最中だ!」

未夢「あ、一応義務は終わってるよ?」

惠「あ、そうか」

話が斜め上にズレていった。

惠「ところで、進路とかちゃんと考えてる?」

未夢「うーん・・・まだ」

わたしは何になりたいのだろう?何がやりたいのだろう?

今になっても、まだよくわからなかった。

未夢「烈くんは、将来なりたいものとかある?」

烈「ゲーム業界・・・とかちょっと考えてみたけど」

未夢「へぇ〜、ちゃんと考えてるんだ」

惠「紅瀬がゲーム業界・・・成れるかどうかは別として、イメージそのままだろ」

列「でも、待遇とか悪いような気がしてて」
烈「まぁ、彼らはゲーム作ってるような連中だから」
烈「能力的には凄くても会社とか企業レベルとか人間的にはどうかなと・・・実力が全てだし」

惠「どういうこっちゃ」

未夢「そうだね・・・待遇とかも考えないとね」

惠「っつーか、このまま就職っていう路線なのか?あたしは大学とか考えてるんだけど」

烈「それはそうなんだけど、もっと先の事を何となくと言うか」

烈「生活の安定性を保つなら、もっと別のところ行くべきかな?とか」
烈「例え生活が崩れても、刺激のあるリアルを感じたいなら変わるべきか?とか」
烈「しかし、後者の場合は家庭が築きにくいような気がしてるし」

惠「気分逸りすぎだろ・・・まずは目の前の事でいいんじゃないか?」

でも烈くんの気持ちもわからないではない。
やりたいことを決めてから、それを叶えられるように道筋を立てた方が確実だ。
途中で方向転換した時、それなりのリスクを考えなければ。

烈「ゲーム業界でも奥さん持ってる人はたくさん居るだろうけど・・・」
烈「さて・・・力が全てですね」
烈「今から10年後がどうなってることやら・・・ぶつぶつ」

烈くんは何やら考えていた。
家庭か・・・

わたしは・・・何となくお嫁さんになれたらいいかな、ぐらいにしか考えてなかった。
まだ小学生のような、夢心地の気分だった。
自分が大人になるなんて考えられないし、もうすぐそこのように見えて遠い未来のように感じた。

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【可菜登場】

惠「おう」

可菜ちゃんの教室を通りすがったところで、可菜ちゃんが現れた。
可菜ちゃんも、ちょうど帰りのようだ。

惠「なぁなぁ、可菜ってここ以外に受験したところで落ちたりしたか?」

可菜「落ちたとこはないよ〜」

惠「面接って何聞かれた?」

可菜「受かったとこで聞かれたのは」
可菜「自己PR、何故この学校選んだか、選んだあと勉強してたか、中学校ではなにしてたか」
可菜「前と同じくらいのレベルの学校になぜしなかったか、趣味特技、くらいかな。後は雑談してたくらい」
可菜「私の場合4:6で雑談が多かった」
可菜「惠ちゃん転校でもするの?」

惠「い、いや。これから大学受けるつもりでいるからさ〜」

可菜「面接なんてまだ先の話じゃない。今はまだ勉強の段階よ」

惠「そうなんだけどさぁ」

惠ちゃんは何となくそわそわしていた。

将来に不安があって、それに対策を立てようとしているのかもしれない。

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烈「私も将来のこと考えて、進路の提出とかまだ何にもないけど、書くつもりのこと書いてたりしたよ!」

烈「未夢さん見てみてよ」

烈くんがノートを取り出して見せてきた。

未夢「やれやれ。どれどれ・・・」

初めましてこんにちは。
紅瀬烈と申します。
私はゲーム業界へ行きたいと思っています。

情報系の学科での入学を希望です。
プログラムが好きで、アルゴリズムを勉強したいと思ったからです。
ゲームは情報系と似ていて、その考え方をゲームに取り入れたいと思っています。

大学へ入学するために転校しましたがでも後悔はしていません!
何卒、選考のご案内を頂けますよう、宜しくお願い致します。

未夢「はぁ〜。みんなちゃんと書いているんだねぇ。烈くんでさえも・・・」

烈「むむ。なんだよ未夢さん〜」


わたしだけが、どこか浮いている気がした。



烈「とりあえず私は、ゲーム業界に行って、あと、結婚したいな〜」

惠「もうめんどいからゲームと結婚しろよ」

烈「それってつまりどういうことなの・・・」

可菜「紅瀬くんは夢見がちね」

烈「でも、なんか子供とか生まれたら、どういう名前つけようかなとか考えたりしない!?」
烈「ゲームのキャラの名前とか」


未夢「子供にゲームの名前を付けるというのはちょっと・・・」

可菜「キラキラネームっていうやつ?」

惠「キラキラネームっていやぁ、うちらの名字とかも大抵珍しいけどな」

可菜「珍しいのとキラキラネームは違うわよ。キラキラは読めないのとか」

惠「あたしの、読めるか・・・?」

可菜「読めない」

惠「くあーっ!」

可菜「私は読めたけどね」


未夢「あっはは」



はぁ・・・なんだろ、今日はなんだか色々考えて疲れた。
帰ったら寝ちゃおう・・・。

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