かれんだー0表示(即更新なし)
1秒待ち
クロスフェード更新
カレンダー21日目表示
クロスフェード通常
CG消去
1秒ウェイト
====================================== もしもコーナー ======================================
塔の中の扉の向こうには、空が広がっていた。
夕暮れに消える虹 -In eveing rainbow-
あれ、何もない。ただ、塔の外だ。
周りは砂漠で地平線。そこに、少し不安定なように傾いた感じのする塔。
ところどころ穴の空いた、スケスケの塔。なんとも弱そうな塔。
僕は、塔に登るまでの道を引き返した。
何をやっていたんだろう?僕の終着点はここじゃないと思う。
時間を食った。もう夕刻だ。
身の溶ける暑さから、身の沁みる寒さへと変わろうとしていた。
何故か虹がある。僕はそちらに行くべきだと思う。
僕は、思い出を隠した塔を後にした。
翌朝。
昨日はあの後帰って、いつも通りの時間を過ごした。
そしていつも通りの朝だ。
彷徨と駅で待ち合わせて、学校までの間、他愛ない話をする。
彷徨「昔、母さんが言ってた」
彷徨「人は人を愛すると弱くなる」
彷徨「けど、恥ずかしがることはない」
彷徨「それは本当の弱さじゃないからだ」
彷徨「…ってな」
彷徨「弱さを知っている人間だけが、本当に強く慣れるんだ」
未夢「へぇ〜。よくそんな言葉覚えてるね」
彷徨「…忘れねぇよ」
…母さんの言葉はな。
そんな心の声が聞こえそうだ。
彷徨はホントにお母さんっ子だな。
わたしも人のこと言えないけど。
未夢「っていうか、彷徨その時はまだ幼稚園くらいだよね?意味わかったの?」
彷徨「いいや。大きくなれば、わかる日がくるって感じだったと思う」
未夢「そこはあいまいなんかい、あんさん」
彷徨「…悪かったな」
=============================================================================-
社会の時間。自由研究。
今最も問題にすべき事柄たちを上げてみよう、というテーマ。
他の人と話してもいいから席近いグループこどにまとめて発表しよう、ということになった。
わたしは政治なんてよくわからないけど、それでもニュースで目や耳には入る。
自分その他を棚に上げた、厳しめの批判意見になってしまいそうだ。
未夢「何があるかな〜。拉致問題とか、年金問題とかかな」
烈「閣僚の人材一新と首相領収書問題!」
彷徨「耐震偽装」
零「…記者記事と少子化」
意外と色々出た。
拉致問題。
これは外国との交流如何もあるのでいくら力を入れても中々進まず、効果の実感は薄いだろう。
でも日本人として一番大事な項目だと思う。
他人だけれども、自分という日本人を守るためにも大切なことだ。
年金。
これは大きな問題。
お金のやり取りなのになぜ記述漏れがあるのか。
中小企業でさえしっかりやってるというのに。
見直しと言うレベルで改良されるとは到底思えない。
透明度を上げなくてもいいから厳正な対応をしてほしい。
記述漏れした人は…なんらかの処置をしないと。
閣僚の人材一新。
今いる人間が現在の政治を成り立たせた。
ここは椅子を総交換するのもまたいいのかもしれない。
使い捨てのティッシュをもう一度使って節約する必要はないだろう。
首相領収書。
頭にいる人が手本を見せねばならない。
小さなことだけど、それの集まりこそが大事。
早急に対応して欲しい。
悪かったなら悪かったで返金して、これからしっかりすればいいのだから。
また、首相を選択しているときにその人の過去に問題がなかったか調べるべきだと思う。
なぜ当選した後に調べるのか?
パンを発売後に賞味期限を調べたら切れていた、というような検証の甘さでしかない。
耐震偽造。
これも古い事件だけど根強い。
猫でさえ今の住処を大事とする。
人の住処は猫のそれよりもとてつもないもの。
それがちょっと揺れただけで崩壊してしまっては猫の住処以下だ。
そんな家に住めるわけがない。
人が生きる根源にもなりうる家。
何をおいても最優先に解決させる必要がある工事だ。
記者記事。
一般国民はあまり関係ないのかもしれないけど、記事のネタにされる本人はあらぬ悪話を書かれる。
たまったものではない。
またこういうネタを、他にネタがないからといって平気で書いてる人がいる。
世の中を混乱させている人が何の罪も背負わないでいいわけがない。
世の中を正しく報道するためにも、政治と同じくらい大事なことだと考えられる。
今一度体制の見直しと、一度でも虚偽を書いたことのあるものの洗い出しを検討されたいものだ。
少子化。
これも問題だけど、中国じゃむしろ少子化推奨だ。
日本も狭いのに人が多すぎる。
今いる人たちでなんとかできないか。
一通り、書きたい事を書き殴った。
提出するプリントにまとめて、そこから一つ発表だ。
彷徨「じゃぁ紅瀬、頼む」
烈「ええっ!私!?」
彷徨「だって、いつもしゃべってるだろ?今回も発表したいんじゃないかと思って」
烈「西遠寺くん、鬼だぁ…人前ニガテなのに」
教師「じゃぁそこのグループから発表お願いします」
烈「は、はい!えっと」
未夢「さすが彷徨…」
彷徨「だろ」
=============================================================================-
一時間目の授業が終わった。
彷徨「…ふわぁ」
がたっ。
彷徨が一あくびして出て行った。トイレかな。
烈「…西遠寺くんてさ、何しても動じなさそうだよね」
未夢「どうしたのいきなり」
毎度のことではあるけど。
烈「いやなんとなく。未夢さんは西遠寺くんの動じたところ見たことある?」
未夢「それは…」
あったかもしれないけど、大したことがなかったのかあまり記憶がない。
烈「いや、未夢さんならもう見てるか」
未夢「いや!でも動じさせよう!」
彼女として、彼氏の動じた姿を覚えてないでどうする!
変なスイッチが入った。
烈「おお!具体的にはどうやって?」
未夢「どうしよう…」
問題はそこなんだよね。彷徨はちょっとやそっとのことじゃスルーしてしまう。
元気な性格で天然な烈くんとは裏腹に、彷徨は大人しくてクールだ。
しかも中学時代は毎日がハプニングのようなものだったから鍛えられたので、なおさら固い。
烈「手紙を書いてみよう。どんなこと書いたらどんな風に反応するか」
烈「もしもコーナー!もし未夢さんがこんな手紙を送ったら!?」
未夢「何書かせる気ぃですか」
烈くんも変なスイッチが入ったらしい。
烈「彼がトイレから戻って来る前に、何かのメッセージを書いて机におく」
烈「そのメッセージを数パターン考えて、あるパターンを選択したその後を予想しよう」
烈「予想に勝ったら今日のお昼に好きな食べ物一個プレゼントしてもらう」
烈「どうだっ」
どや顔されても。しかもプレゼントというほどでもなさそうな。
しかし、このきっかけをダシにして彷徨には悪いけど、ある意味面白そうではあった。
また、純粋に彷徨の動じた姿を見たくもあった。
幸い、彷徨は寄り道してるのか、まだ戻ってはこないし、そんな雰囲気はしなかった。
未夢「はぁ、まぁいいけどっ…」
わくわくしてしまった恥ずかしさの裏返しで、誤魔化すためにぶっきらぼうな返事になってしまった。
烈「まず、どんなこと書く?」
未夢「そうだね、烈くんが何かあったら言ってみてよ」
ヤバイ。なんだかワクワクしてきちゃった。彷徨の動じた姿見たい!
時間が経つにつれ、急に欲望が膨れ上がった。
烈「そうだねぇ。それじゃあ…」
烈「色じかけ」
未夢「却下!」
お断りです。
烈「もしもコーナーですから!」
未夢「でもやるんでしょ?」
烈「まぁそうだけど」
もしもコーナーじゃなくて、リアルコーナーだった。
烈「『彷徨好きだよ。わたしの体熟れ熟れだし。授業退屈だし後でイチャつきたいな』」
烈「照れて心臓ばっくんばっくんになり、『ばっ、ばかのこと言ってんじゃねぇよっ』ってデレる」
少し想像してみて、爆笑した。色々あり得ない。
未夢「あっはは…だったらいいね。でも『ラリったか?』くしゃくしゃポイだと思う」
烈「そんなにクールなんですか…彼女が学校で色じかけしているというのに」
烈「じゃあこんなのはどう?」
烈「西遠寺くんが戻ってきたら未夢さんがいきなり倒れる」
まず、びっくりしそうではある。
未夢「ふむふむ。それで?」
烈「びっくりした西遠寺くんは未夢さんに寄り添う」
烈「『大丈夫かっ!?』そこで肩肌を少し晒し、一言!」
烈「『彷徨、体が暑いの、保健室で抱いて』」
未夢「結局色じかけかい!」
しかももはや手紙ではなくなっていた。
烈「あはー。バレた?」
烈「そこで胸元から紙が!」
烈「ハラリと落ちた西遠寺くんがそれを読む」
烈「『彷徨好きだよ』と書いてあるの」
わたしは何がしたいんだ。
手が込んでるし。
烈「迫真の演技を見せてね」
未夢「まず最初の倒れるところで無視されたら、わたし涙目だよね」
烈「カノジョが倒れてるというのに、そんなことがあり得るんですか…」
残念ながら。露骨だと彷徨には見透かされそうだ。
烈「時空を超えた仲ということかっ」
烈「未夢さんも何か案出してよ」
そうだった。
未夢「そうだねぇ…」
彷徨がどんな反応するか、か…あんまり考えたことなかったかな。
今すぐ出せ!と急かされると、急には出てこないものだ。
未夢「それにしても、烈くんはよくポンポン考えがすぐ出るねぇ」
未夢「彷徨とは数年付き合い仲のわたしでもなかなか出てこないのに」
烈「私の宇宙は凄いでしょっ」
ばっと両手を広げて、言う。
そこは認めてもいいと思う。
烈「普段から、こうしたらああかなって想像で遊んだりするんだよ。中々面白いよ」
烈くんは、他人と意識合わせするとギャップやシュールさを共感できて楽しみが増す、とも言う。
そういう遊びはしたことがなかったので、新鮮だった。
烈「西遠寺くんに何したらどんな反応するのか、未夢さんの方が知ってそう」
わたしが知る限りでは、彷徨はオーバーリアクションしない。これ一択だ。
せめて動じなくとも、少し驚かせてみたい。
未夢「…かぼちゃの絵を描く」
烈「私がいうのもなんだけど、でも私以上に唐突でイミフなんですが」
未夢「そしてこう書く!」
かぼちゃと◯◯◯は相性がいい
上に当てはまる言葉を書いて返しなさい!
烈「マジで私以上にイミフだけど面白そう!西遠寺くんはどう反応するの?」
これは…ある意味わたしの望みだ。
こんなセコイやり方で試したくなかったけど、いい機会と思い込もう。
烈「よくわかんないけど、放課そろそろ終わるから西遠寺くん戻ってくるよ!」
烈「私の二案と未夢さんの、どれにする?」
烈「私の二案どちらかで西遠寺くんがデレたら、昼ご飯一部は未夢さんのおごりね」
烈「未夢さんの案でデレたら、私が未夢さんに何かあげるよ」
烈くんの案では、何がどう転んでもわたしの得である。
彷徨がデレたら面白い。そうじゃなかったら烈くんから何かもらえる。
わたしの案はハイリスクハイリターンだ。
いや、ある意味では烈くんのもそうだけど。
烈「どうする?」
色仕掛け1
色仕掛け2
かぼちゃの絵プラス
→色仕掛け1
チェック001 /////////////////////////////////////
烈「じゃぁ決まりね」
烈「で、私は西遠寺くんがデレると思う」
未夢「わたしはデレないと思うよ…」
烈「デレたら未夢さん今日の学食で小鉢おごってね」
未夢「じゃぁデレなかったらわたしが烈くんに何かおごってもらうよ」
わたしの選択は、彷徨はきっと照れない だったけど、照れてほしい。
さて何を書こうかな…。
…。
なんか、恥ずかしくなってきたぞ…。
烈「早く早くー」
未夢「えー、焦らさないでよ」
うーん。
烈「じゃぁ私が書くよ」
『彷徨、放課後、イチャイチャしよ♪』
未夢「ないわ!」
烈「えー。直球でいいじゃん。堂々としてれば恥ずかしい事なんて何もないのだ!」
未夢「ただの変態じゃないのよ!」
烈「え〜。うーん、じゃぁね…」
『放課後になったら、甘えたいな 未夢』
…っ。う、う〜ん。
烈「これだったら、控えめでいいでしょ?」
何気に、結構真理を突いていた。
烈「これを西遠寺くんの席に置いて…よし、さーてどんな反応するかなー」
…彷徨が戻ってきた。
彷徨が紙に気付いてそれを見る。
彷徨「…」
がたっ。
彷徨が席を立ってこっちにやってきた。
未夢「なっ、なにっ」
彷徨が迫ってきてそして…
未夢「ひゃっ」
おでこに手を当てられた。
彷徨「…お前、病気じゃないよな?」
未夢「はっ?」
彷徨「いや、あんなもん置いて。頭おかしくなったかと」
結果、デレなかった。
烈「いやー実はさっき、未夢さんが『彷徨ともっとラブラブしたい』とか言ってましてね」
未夢「ぶーっ!」
未夢「ちょっと、烈くん!あんた何てこというんですか!」
烈「え、補足してあげたのに」
未夢「いらんことしなくてええどす!」
何故か京都弁だった。
めちゃくちゃ恥ずかしくなって、顔が熱くなった。
烈「ミイラ取りがミイラに…墓穴掘り!」
チェック004へ移動
→色仕掛け2
チェック002 /////////////////////////////////////
烈「自分で言っといてなんですが、マジっすか」
烈「で、なんて書くの?文句は未夢さんが考えていいよ」
未夢「そうだねぇ…」
適当に思ったことを書く。
『保健室に連れてって』
…特段意味はないんだけど、深読みしてしまいそう。
烈「じゃぁこれで決まりね」
烈「で、私は西遠寺くんがデレると思う」
未夢「わたしはデレないと思うよ…」
烈「西遠寺くんがデレたら、未夢さん今日の学食で小鉢おごってね」
未夢「じゃぁデレなかったらわたしが烈くんに何かおごってもらうよ」
わたしの選択は、彷徨はきっと照れない だったけど、照れてほしい。
烈「よーし、じゃぁ後は迫真の演技を期待してるよ、わくわく」
目的が変わってるような気がする。
彷徨が戻ってきた。
わたしはよろめきながら倒れ込もうとする。
彷徨「お、おいっ、な、何やってんだ…っ」
肩を抱きかかえられた。
みじろいで、胸ポケットから紙を落とす。
彷徨「っ…」
片目を開けて彷徨の様子を覗き見た。
結果、デレてたと思う。
紙見てないけど。
烈くんの方を見たら、ガーンと頭をかかえていた。
何故?
でも、彷徨の照れた顔見れて良かった。
あー、やって良かったー!
烈くん、ありがと〜。
チェック004へ移動
→かぼちゃの絵プラス
チェック003 /////////////////////////////////////
烈「はぁ、よくわからないけど、それ見せたら西遠寺くんデレるの?」
未夢「えーと、デレさすのが目的じゃなくて、ビックリした顔を見たいのが目的だったと思いますが」
烈「うん、見れるならそれでいいよ」
適当にカボチャの絵を描いて、質問文を書く。
かぼちゃと◯◯◯は相性がいい
上に当てはまる言葉を書いて返しなさい!
そっと彷徨の机の上に置いといた。
彷徨が戻ってくる…。
そしてその紙を開いた。
彷徨「…」
紙を開いた瞬間、満面の笑みだった。
烈「何で…?」
そして彷徨は何やら文字を紙に書いている。
そしてわたしに渡してきた。
丸の中には、こう書いてあった。
プリン。
紙を手に包み、胸に当てて思った。
わたしと、彷徨は、以心伝心する―――
烈「なんていうか、ビックリっていうか、表情が劇的に変わったって感じだったね」
烈「これどっちの勝ちなん?」
未夢「引き分けってことで…」
烈「まぁ、なかなか見れなさそうな西遠寺くんの顔が見れたから良かったよ…」
チェック004 /////////////////////////////////////
下らないことをやって、今日も一日が過ぎていく…。
K<4
デイリーエンド