かれんだー0表示(即更新なし) 1秒待ち クロスフェード更新 カレンダー10日目表示 クロスフェード通常 CG消去 1秒ウェイト ====================================== 放課後の自習 ====================================== 烈「朝ずっと、飛んで飛んで♪が頭の中を回ってたよ・・・」 通学途中、烈くんたちに会った。 彼らとはこの道を通るタイミングが同じなのか、よく出会う。 今日も烈くんは元気だ。 他愛ない話を聞いていると、すぐに学校に着くだろう。 お昼休み・・・ 烈「未夢さんっ、この学校相談できる先生居ないのっ?」 未夢「うん?どうして?」 零「なんだよ、また質問してるのか」 烈くんは時々先生に質問しに行っている。習っているところで前の学校と差があるのかな。 烈「前の先生は優しかったけど・・・今度の先生はちょっと厳しー。困ったな」 未夢「そうなの?どんなこと言われるの?」 烈「ある数学の問題を見ていて、ある部分がわからなかったので確認の意味も込めて質問しに行ったんだよ」 未夢「うん」 烈「そしたら『問題を変えないで下さい』とか返ってきて」 零「ということは違うんじゃないか・・・」 烈「また別の質問をされたとき、自分が認識している内容を伝えたんだよ」 未夢「そしたら?」 烈「『質問に答えて下さい』って言われた」 零「お前痛い人みたいだな」 烈「うるさいよ!くっそー・・・高校生2年目を実感した時だったよ・・・」 未夢「あははっ。面白い答え出しても間違ってたら点は取れないからね」 烈「だねー。学校じゃいいだろうけど、社会出たら『ふざけるな』で終わっちゃいそうだしね。気をつけよう」 零「お前じゃ無理だ」 烈「お前はいちいちうるさいよっ!」 放課後。 未夢「彷徨、わたし図書室で勉強してくよ」 彷徨「ん?そうか。俺も手伝ってやろうか?」 未夢「や、彷徨に頼ると、何だか負けた気がする!」 彷徨「なんだそれ・・・」 未夢「だから、今回は一人で頑張ってみるよ」 彷徨「ほどほどにな」 図書室に入った。空いてる席を適当に探す。 可菜ちゃんを見つけた。隣に行こう。 未夢「可菜ちゃん」 可菜「あ、未夢ちゃん」 未夢「隣、座ってもいい?」 可菜「うん、いいよ」 未夢「何の本を読んでたの?」 可菜「生物」 理科には、化学、物理、生物の科目がある。可菜ちゃんはその類の本を読んでいたのだ。 可菜「・・・未夢ちゃんは、何かの本を読みにきたの?」 未夢「ううん。勉強だよ」 今日の数学は、大分わからなかった。 これを放っておくと授業に追いついていけなくなると思ったのだ。 声「あ、未夢さん」 未夢「あ、烈くん。烈くんもお勉強?」 見ると、手にはマンガらしき本が。 わたしの目線に気付いたらしい。 烈「えへへ・・・マンガだよ」 未夢「うん、わかっちゃった」 未夢「零くんは、小説?」 こくっ。 未夢「そっか」 烈「ここ、座ってもいい?」 未夢「どうぞ」 可菜「ダメ」 未夢「えー」 烈「えー」 何故。ハモった。 可菜「私と未夢ちゃんの時間を・・・」 未夢「まあまあ」 零「座るぞ」 冗談だとわかったのか、零くんは構わず座った。 烈「あ、ずるいぞっ、私も座るっ!」 烈くんは何故か、負けじと素早く座った。 可菜「・・・図書室では、静かに」 いつもと変わらぬ台詞を、ちょっと困ったような、ムスっとした様子で言う。 烈「・・・ごめんなさい」 烈くんは本で口元を隠して、縮こまるように言った。 わたしの右隣が可菜ちゃん。わたしの向かいが烈くん。可菜ちゃんの向かいが零くんだ。 図書室の机は大きいので、なんか女子vs男子で面接するような感じに見えるんじゃと思った。 未夢「うーん」 三角関数とかサッパリだ。こんなもの、将来何の役に立つのか。 ・・・ママやパパみたいに、宇宙に行くならこう言う計算も実際にするのかもしれない。 ロケットを飛ばす角度とか。必要なパワーとか。 ママは、今のわたしと同じくらいの時に、すでに宇宙に興味を持っていたと言っていた。 どうして興味を持ったんだろう? わたしは将来、どうなりたいんだろう? 非力なわたしの力で、一体どんなことができるだろう? 可菜「・・・未夢ちゃん、手が止まってるわよ」 未夢「え、あ、ご、ごめんっ」 急に現実に引き戻された。なんか、条件反射で謝ってしまった。 可菜「考えごと?」 未夢「うん。ちょっと」 可菜「だろうと思った。ぼーっとしてたから」 可菜「何かわからないところがあるの?」 未夢「うん。長さがわかっている二つの辺に囲まれた角の、向かい側の辺の長さが知りたくて」 可菜「そこは正弦定理を使うのよ」 未夢「セイゲン・・・ええ?」 可菜ちゃんは文系なのに、理数系にも強く、詳しい。 きっと努力してるんだろうな。あと、頭の回転の良さが羨ましい。 可菜ちゃんに公式を教えてもらい、数値を当てはめたら、答えがわかった。 未夢「すごい!可菜ちゃんありがとう」 可菜「はい。どういたしまして」 可菜ちゃんは微笑んだ。 わたしもこうして誰かの役に立てたらな。 烈「・・・!なになに、わからないことがあるのっ?」 烈くんが興味深そうに首を突っ込んでくる。かなり今更感ではあったが。 未夢「数学二でわからないところを、可菜ちゃんに教えてもらっていたんだよ」 烈「数学!私もやる!」 烈くんは素早く、しかし今度は静かに本を返し、おもむろに数学の参考書を取り出して問題を解き始めた。 烈「うーん」 烈くんも悩み始めた。わたしは数学二だけど、烈くんは数学Bをやっているみたいだ。 烈「内田さん!この数列わかんない!教えて」 最初は普通に対応していた可菜ちゃんだけど、回数が多くなるにつれて困ったような顔をした。 可菜「聞く、聞かないは基本的に自由だけど」 可菜「返信を催促、強要しない」 可菜「調べてわかることを聞かない」 可菜「なるべく短くまとめる」 可菜「以上の三点を守ってほしいわ」 烈「えー、でも自分で調べてとは言っても」 烈「例えばネットにしろ図書室にしろ、教えてくれる人物・媒体があってこそ調べれるのであって」 烈「教えてくれる人というのが必ず存在するんだよ」 烈「自分で調べても人に聞くのと同じじゃない?」 烈「専門サイトで教えるべき人物が教えずに、自分で調べろとたらい回しにしていたらさ」 烈「じゃぁあなたは何のために居るんですか って言う話にならない?」 零「じゃない」 烈「なんでさっ」 烈「知ってるなら教えてくれればいいのにね」 烈「それか予め解き方とかマニュアルでどっかに載せといてほしいなぁ」 未夢「うーん・・・」 未夢「まず、何にでも対応できるマニュアルなんてないし」 未夢「やっぱり、自分で努力することに慣れるのが、大切だよ」 烈「うーん・・・未夢さんが言うのなら、そうなのかなぁ・・・」 別にわたしじゃなくても、こう思う人はいるかも。 烈くんは納得してなかったようだけど、無理やりそう思うことにしたようだった。 烈くんは、甘えんぼなのかもしれない。 未夢「あれ、可菜ちゃんどうしたの?」 見ると、ちょっと困ってそうな顔をしていた。 可菜「うん。教科書を買いたいんだけど、お金ないからお母さんにお願いしようかなって」 烈「前の学校じゃ、教科書代は私が自分で払ってたよー」 未夢「ええ、烈くんが?凄いね」 烈「家賃があるわけでもないし」 烈「土日はアルバイトして昼食はそれで過ごして、あとは貯金やゲーセンで、使う時に使うって感じだねー」 未夢「アルバイトしてたんだ・・・。ゲームセンターとかにも行ってたんだね」 烈「うん。それで、まぁ母方のほうが世話好きなのでおこづかいもらって、車学校のために溜めてたけど」 未夢「偉いじゃない」 烈「でも親父に盗まれて学費逝き」 未夢「えっ、お父さんが烈くんの貯金を?あらあら・・・」 烈「家の中でこんな金の回りしなくていいのに」 烈「別に使おうとしてたけど学費に払われたから、感謝していいのか恨むべきかわからず葛藤だよ」 未夢「でもそれはちょっと困っちゃうかもね」 烈「前の学校で同じクラスの子が医者の子とかで、金があるから親に請求するのが常識だって言ってたけど」 烈「少々苦労を味わいなさすぎなのでは?と思っちゃったよ」 烈「バイトする暇が無いほどミラクル勉強してるならいいけど・・・」 未夢「うーん、そうだね〜」 お金持ちさんと比較するとそう思うのかもしれない。 ミラクル勉強してるって言うのはとりあえずスルーしてみた。 烈「親元離れてバイトしないとご飯が食えず、自由な時間もない中学生活3年してた人から見たら」 烈「親に甘えないのがありえない、なんて言ってる人がありえないかもね」 未夢「烈くん、そんな厳しい生活してたの?」 烈「ううん、そんなことないけど」 でも、なんだか、ケースは違うけどさっきと真逆のことを言ってる気がする。 教えてほしいと甘える烈くんと、教科書代は自分で払うという厳しい烈くん。 矛盾した思いが混在していて、中々複雑そうだ。 未夢「あーっ、もう限界っ」 可菜「お疲れさま」 今日わからなかったところはもう大体わかった。 似たような問題が出ても解けると思う。 あんまり複雑化した中に出てきたらわかんないけど。 その辺の応用がまだ利かないから、なんとかしなきゃ。 可菜「未夢ちゃんは、普段本読んだりする?」 未夢「え?う、うーん、あんまり、かな。えへへ」 舌を出し、苦笑いした。お馬鹿な子と思われたかな。 可菜「本は面白いよ」 可菜ちゃんは本を両手に抱き、微笑んだ。読み終わったらしい。 持っている本から見えたタイトルも、さっきの生物から変わっていた。 2本目だったようだ。 未夢「例えば、どんな?」 可菜「うーん、小説はありきたりだしな・・・」 ありきたりな有名著書を出されてもわからないかも。 可菜「哲学とか、興味深いかも」 未夢「て、哲学?」 またむつかしいものを出された。 可菜「哲学は人それぞれの信念や、考え方の概念のようなもので」 可菜「正しくも悪くもない、答えがなくて自由なんだ」 未夢「う、うん」 ちんぷんかんぷんだけど、とにかく適当に相槌を打った。 すると、こっちの気を察せられたのか、可菜ちゃんは、ふふっと微笑んで続ける。 可菜「未夢ちゃんは、人間はこうあるべきだと思うーっとか、自分なりの個の考えがある?」 面接のような質問だった。 未夢「うーん、可菜ちゃん例出してっ」 すっと出なかったのでお返ししてしまった。 可菜「わ、私?えーっと」 逆に振られるとは思っていなかったのか、可菜ちゃんは少し考え込んだ。 もしくはたくさん読みすぎて、可菜ちゃんの脳宇宙にあるものから一つを選定するのに苦労してるのか。 可菜「うん、デカルトの、我思う故に我あり かな」 可菜「未夢ちゃんはこれ、知ってる?」 ぶんぶん。 首を横に振った。 未夢「聞いたこともないです」 可菜「うふふっ。そうなの?結構有名なんだけど。大学に哲学の講義があったら、聞けるかもね」 可菜「これを、かいつまんでわかりやすく言うと・・・」 可菜「自分が存在してるのは、考えることができるからなんだ っていう意味なのよ」 可菜「ホントは、もうちょっと難しくて、ホントに証明できるものは、思考だけだみたいな感じなんだけどね」 未夢「???」 可菜「だけど、公式じゃないから、彼の言葉をどんなふうに受け止めるかは、人それぞれなの」 可菜「言葉の自由というか、そういうところが哲学の面白いところね」 未夢「う、うん」 可菜「この世って、どうして、何故、何のために生まれて存在したのかわからないじゃない?」 可菜「子孫がどれだけ栄え、もしくは滅んでも、宇宙の一部が少し変わるだけだと思うの」 可菜「なら、何故自分は存在するのか、意義はあるのかって」 可菜「考えたって意味はないのにね」 可菜「生まれたのは両親が生んでくれたからという、生物学的な答えしかないし」 可菜「でも、究極的な追求の一つだと思うわ」 可菜「人生の方向性を決める、一つの疑問かもしれないね」 うーん・・・。そうかもしれない。 可菜「さっきのデカルトの言葉だけどね」 可菜「あれは考えようによっては、存在してるものも存在してないのと同義ともみなせるわ」 可菜「だって、逆説的に言えば、その辺の石ころとかは、自分で考えることはできないもんね」 確かに・・・。そんなこと、考えもしなかった。 可菜「その表に戻れば、自分は何もしてなくても」 可菜「思考できたり思想があれば存在の意義があると言えるのよ」 なんだか難しい話になってきた。 可菜「ああ、ごめんね。何が言いたいかっていうとね」 可菜「あ、うーん、特にないか・・・」 ずるっ 未夢「ないんかい!」 はっ。 大きい声を出してしまった。可菜ちゃんに怒られるかな。 でも可菜ちゃんはわたしのツッコミに驚いた様子を見せただけだった。 っていうかさっきまで可菜ちゃんの方が、饒舌にお話していたしな。 しかし、可菜ちゃんのいきなりの天然っぷりにも困ったものである。害はないからいいけど。 可菜「あ、え、えーとね。とりあえず無理やり話をまとめると・・・」 可菜「未夢ちゃんは、将来どうなりたい?ってことよ」 何故そうなったし。 でも、そろそろ進路を決めなければ。 ある意味、タイムリーで的を得た疑問だったかもしれない。 わたしはどうなりたいんだろう? 未夢「うーん、わかんないけど・・・わたしでも人のためになれたら、いいかな」 可菜「そんな漠然としてちゃダメよ」 怒られた。何故。 可菜「働けば役に立つし、当然のように何かの、最終的には他人様のためになるわ」 可菜「日本じゃ正社員の人の方が多いんだし」 可菜ちゃんはそんなに先のことまでもう考えていたんだ・・・。 可菜「問題は、色んな選択肢の中で、何故あえてそれを選ぼうとしたかってところよ」 未夢「う、うーん」 可菜「身の程を知り、無理のない範囲で考えなさいっ」 お母さんみたいな台詞だなぁ。 未夢「うーん・・・。可菜ちゃんは、どうなりたい?」 可菜「私?え、えーと」 可菜「そうねぇ・・・研究業、かな」 未夢「どうして?」 可菜「古きを知って新しきを知る ってあるじゃない?」 可菜「人間一人の人生の長さは1世紀弱未満もないけど、子を作り時代を繋げてここまできたわ」 可菜「彼らがどうして繋げたのか・・・わたしたちはこれからどう動けばいいのか」 可菜「答えは、動かぬ過去に、確かな証拠として存在してるかも」 可菜「私の分野は文系だけど、生物にも興味があるわ」 可菜「とりあえず私の方向性は、歴史か生物の大学院生になって研究することかな」 可菜「その奥には底がないわ」 なんか、明確だ。 未夢「でも、ゴールや答えがないんじゃ、どうしていいかわからなくない?」 可菜「なら、自分で作ればいいのよ!仮説を立て、立証すればいいわ」 そんなむちゃくちゃな。でもある意味そうやって人類は開拓してきたのだろう。 その中には廃された個もたくさんあるはず。今はその山の上に立っているのだ。 可菜「未夢ちゃんは、とりあえず西遠寺くんと結婚かしら」 未夢「ばっ!なんであいつが出てくるのよ」 可菜「遊びで付き合ってるんじゃないでしょ?」 未夢「そ、それはそうだけど・・・」 可菜「そしたら、彼のため、何をしたら支え、支えられ」 可菜「支え合いながら生きていくかを考えたらいいかもね」 未夢「うーん、まだそんな先のことわかんないよ」 そもそも、彷徨がわたしと一緒に生きていきたいと思ってるかもわかんないし、確かめたこともない。 わたしにとって彼が理想でも、実は彼にとってはその場しのぎなのかもしれない。 そうではないと信じてるけど、自分自身でどこか保証できなかった。 可菜「まぁ、人生80年!長いんだからゆっくり考えんさいっ」 未夢「そこまでゆっくりしてられないけどね・・・」 本の話から人生の話になってたけど、今日は可菜ちゃんとたくさんお話をした。 本の魅力もたくさん聞かされた。 森の本の話とか、地球の緑の話とかもし出してたし。 他人様の本は、自分と違う考え方を示してるとか。 いつも可菜ちゃんは静かで大人しいけど、本の話になると、ある意味じゃ惠ちゃんより活発的だ。 読書のジャマになっちゃうと怒られるけど、話し出すと可菜ちゃんも声大きいかも。 可菜「もうこんな時間だ」 未夢「ホントだ。今日はたくさんお話したね」 可菜「まったく、未夢ちゃんのおかげで大切な読書の時間がなくなっちゃったわ」 そう意地悪を言うものの、どこか興奮気味に、楽しそうに言うのだった。 得意分野や好きな分野を語れて、嬉しそうだ。 わたしは半分もついていけなかった。 けど、聞くだけでも可菜ちゃんを楽しませられたならそれで良かったと思う。 可菜「未夢ちゃん、またたくさん話そうね」 未夢「もちろん」 可菜「帰ろう」 零「烈、帰るぞ」 零くんが己の沈黙を破った。ずっと静かに小説を読んでいたみたい。 わたしたちが帰る雰囲気を察知したのか、零くんたちも帰るようだ。 烈「ふぇ」 何時の間にか寝ていた。気楽でいいな、烈くんは。 零「光月たちが帰っちまうぞ」 烈「ほぁっ・・・!」 うーんと体を伸ばした。 烈「ありがと、零」 零「よだれ」 烈「うぇっ」 驚いたように、そして素早く裾で拭いた。 烈「ずるるっ」 可菜「下品ね」 未夢「あはは・・・」 可菜「未夢ちゃん、こんなんと付き合っちゃダメよ」 可菜ちゃんはわたしに話しかけながら烈くんを指差した。 烈「ひどっ!」 泣いた。 未夢「てゆうか、ゆっくりしていってもよかったんだよ」 零「つか、図書室が閉まる時間だ」 未夢「あ」 そっか。 可菜「ふふ、その通りよ。私がいなくなるということは、今日は閉館なの」 可菜ちゃんがキーホルダーを指に入れてくるくる回す。そうだ、図書委員だった。 可菜「ほら、さっさと帰った帰った」 未夢「わー」 冗談半分に急かす。 可菜「また今度ね、未夢ちゃん」 未夢「うん」 烈「そういえば、明日から3連休だね」 正にそういえば。すっかり忘れてた。 未夢「烈くんは、明日からどうするの?」 烈「どうしようねえ・・・」 烈くんは憂鬱そうな顔をした。 未夢「?嬉しくないの?3連休」 烈「や、うーん、学校の方が楽しいかなって。あははっ!」 そんな大げさな。 未夢「烈くんはいつも元気だね」 未夢「可菜ちゃんはどうするの?」 可菜「天気が良ければ街の図書室かな」 ホントに本好きだなぁ。 可菜「未夢ちゃん」 未夢「な、なに?」 可菜「他人の意見を参考にするのもいいけど、道は自分で切り開くものよ」 可菜「一生懸命考えて出した答えなら、誰も否定しないわ」 一瞬、何のことを言ってるのかわからなかった。 けど言いたいことは予想がついた。 可菜ちゃんはたまに唐突だからなぁ。 未夢「う、うん」 とりあえず頷いておいた。 がしっ 肩を掴まれた。 可菜「頑張んなさいっ」 未夢「わかったっ」 何をかはわかんないけど。 彷徨「へぇ、内田とたくさん話してたのか。あんまり想像できないな」 彷徨は可菜ちゃんと同じクラスになったことがないから、あんまり話してないと思う。 わたしを介さないと、関係がない。 未夢「彷徨も本よく読むんだから、可菜ちゃんと熱い話できるかもね」 彷徨「なんか、拘束されそうだ・・・」 未夢「あっはは」 未夢「彷徨、足だいぶよくなったね」 薬のおかげか、直りが早い。 未夢「良かったね、無事で」 彷徨「ああ」 未夢「わたしに感謝しなさいよねっ」 ここぞとばかり、偉そうに言ってみる。 彷徨「へいへい。未夢様のおかげだすよー」 未夢「感謝してなーいっ」 【ここ】